テーマレポート : 2024・25年度の景気予測(2024年5月改訂) マクロ経済調査チーム
- 要約
- ・2024年度の日本経済は、4~6月期には、自動車の生産回復を受けて耐久財等の個人消費などが増加するため、プラス成長に転じるだろう。続く7~9月期も高めの成長になると予想される。賃上げの実施や所得税・住民税の定額減税の効果で個人消費が高めの伸びになろう。年度後半は、実質賃金が増加に転じ、個人消費が緩やかに増加すると見込んだ。海外景気の減速により輸出が伸び悩むものの、設備投資は増加基調が続くだろう。
・25年度は成長率が次第に高まると予測した。25年の春闘でも、高めの賃上げが実現すると見込んだ。物価上昇率の緩やかな低下と相まって実質賃金の増加が続くことから、個人消費は緩やかな増加基調を維持しよう。利下げの効果で米景気が回復に向かうため輸出の増勢が次第に強まるだろう。輸出の増加を受けて企業業績が改善することから設備投資の伸びも高まると見込んだ。