景気観測 : 景気観測(欧州)2024年6月 企業の景況感の改善が持続、6月6日にECBは0.25%の利下げを実施
- 要約
- ・サービス業の回復が続くとともに製造業の景況感が持ち直しており、5月の総合PMIは12か月ぶりの高水準に上昇。
・4月は失業率が低下し、1〜3月期の妥結賃金の上昇率は23年10〜12月期から幾分上昇した。4月の小売売上高は復活祭の要因などから減少したものの、雇用所得環境の改善が続く中、個人消費は緩やかに持ち直しているとみられる。
・3月は鉱工業、建設業ともに生産活動が回復した。
・6月6日、欧州中央銀行(ECB)は政策金利を0.25%ポイント引き下げた。ただし、ECBの経済見通しでインフレが上方修正されたことを受け、金融市場の早期追加利下げ期待は後退した。