1.
| 神奈川3港の名目輸出(輸出金額)は2017年に小幅ながらも増加に転じた。しかし為替の動きなどを含む価格変動の影響を除いた実質ベースでみると、神奈川3港の輸出は2016年、2017年と2年連続での減少となった。 |
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2.
| 神奈川3港の実質輸出を財別にみると、2016年には自動車関連と資本財の輸出が減少し、2017年には自動車関連の輸出が大きく落ち込んだことが確認できる。2016年については、新興国、資源国経済の減速などを受けて自動車関連と資本財の輸出が減少したと考えられる。他方で、2017年については完成車の積出港変更で米国向けの乗用車輸出が大幅に落ち込んだことが自動車関連輸出急減の背景にあると推察される。 |
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3.
| ただ、こうした中で2017年に資本財輸出が増加に転じている点は明るい材料である。これは中国で液晶パネルの生産が拡大していることなどを受けて、神奈川3港からの同国向けFPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置などの輸出が増加したためである。今後もこうした要因が神奈川3港の実質輸出を支えよう。 |