地域経済レポート■2018年6月

「2期連続での増収増益を予想する2018年度の神奈川県内上場企業」
-神奈川県内上場企業決算の集計結果-

執筆者:調査部 新瀧 健一
「かながわ経済情報」2018年6月号収録

 要 旨 
1.  神奈川県内上場企業115社の2017年度決算は、売上高が前年比3.3%増となり、経常利益も同14.6%の増益となった。県内上場企業の業績は、2016年度に回復が一服したものの、2017年度は国内外の景気回復を反映して持ち直しに転じ、回復基調に復帰した。
2.  売上高は堅調に増加した。業種別には、プラント建設を除く全業種が増収となった。なかでも、海外部門が牽引した一般機械や介護ニーズの高まりなどを反映したサービスが高めの伸びとなった。一方の経常利益は、増収効果の押し上げによって大幅な増益となった。大手自動車メーカーの国内向け出荷停止の影響などから、自動車・同部品とその他加工型は減益となったものの、その他のすべての業種が前年の経常利益水準を上回った。
3.   2018年度の企業業績は2期連続での増収増益が見込まれる。各社の業績予想を集計したところ、売上高が前年比1.9%増、経常利益も同6.9%増という結果が得られた。為替や原油相場の動向などの懸念材料があるものの、この先も、国内外の景気回復を反映して県内上場企業の業績は回復が続くと見込まれる。
本稿に関するプレスリリースはこちらです。[PDF版]
(レポートにおける数値は、集計基準日の違いなどからプレスリリースとは異なる場合があります))

このレポートを閉じる