平成23年度 社会福祉推進事業


平成23年度 社会福祉推進事業 > 調査の背景と目的

調査の背景と目的

本年度調査の背景

 近年、福祉サービスを提供する社会福祉法人や営利法人では、経営者の高齢化の進展等の影響から、「事業承継」が大きな経営課題の1つとなっています。そのため、社会福祉法人等の事業承継およびその核となる後継者育成については、その問題を取り扱った福祉専門誌の記事やセミナー等も散見されるようになってきました。

 

 一方、これまで社会福祉法人等と同様に福祉の担い手として大きな役割を果たし、今後においても「新しい公共」の主体として福祉分野での活躍が期待される特定非営利活動法人(以下、NPO法人)については、当該法人の中長期的な事業継続に対する考え方や後継者育成の実態に関して各種統計調査等でも触れられておらず、現状の把握が十分にできていない状況にあります。

 

 福祉事業の質と継続性の確保は人命につながる問題であり、福祉系NPO法人 およびそのリーダーには、人材の育成や地域の社会資源との連携など一定のマネジメントスキルが要求されますが、こうしたスキルを短期間で身につけることは極めて困難です。そのため福祉系NPO法人においても、中長期的に事業を継続・発展させる視点に立った後継者人材の育成が必要になると考えられますが、次期リーダーの候補となる人材のプールが小さく、資金やマンパワー等の問題から研修を積極的に行うことが比較的難しいNPO法人では、適切な後継者育成・確保に向けた取組が進んでいない可能性があります。

本年度調査の目的

 上述のような背景を踏まえ、弊社では、厚生労働省「平成23年度社会福祉推進事業」の補助金を活用し、福祉系NPO法人による後継者の育成・確保および代表者交代をテーマとした調査研究を実施することとなりました。調査の目的は、下記のとおりです。

 

NPO法人における中長期的な事業継続に対する意識・体制の現状を把握すること
NPO法人における後継者育成に向けた取組の現状と課題を整理すること
NPO法人における後継者育成や代表者交代に関する先進的な取組事例を抽出し、育成および代表者交代時に留意すべき点を整理すること


このホームページに関するご意見、お問い合わせは、こちらまでお願いします。
このホームページの内容を、許可無く転載・複製することを禁止します。
Copyright(C) Hamagin Research Institute,Ltd.