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「スポーツを中心に停滞した近年の神奈川県民の余暇活動」
-マーケットの構造変化に対応次第でプラス成長復帰は可能-
執筆者:調査部 新滝健一
2002年11月11日発表

 要 旨 
1.  わが国余暇市場は1996年をピークに縮小が続いており、2001年も前年比2.3%減の83.1兆円とピーク時と比べて8.6%減少している。
2.  神奈川県においても余暇市場は90年代後半に縮小に転じている。この背景にある余暇参加人口の動き(96~2001年)をみると、(1)若者のスポーツ離れが目立つ、(2)ゴルフなど職場の人とのつきあい的色彩が濃い余暇活動の低下が顕著である、(3)高齢者の余暇活動は活発化しているなどの特徴がみられた。
3.  2001年の余暇行動パターンを前提にして、2011年までの県内余暇参加人口を予測したところ、人口の増勢鈍化と少子高齢化の進展するなか、園芸・庭いじりや読書などの趣味娯楽や国内旅行などの旅行・行楽への参加人口は総じて堅調に推移する一方で、ボウリングやスキー・スノーボードなどスポーツ参加人口の減少が見込まれるとの結果を得た。
4.  たとえ、マイナス成長が見込まれる種目であっても、マーケットの構造変化に対応した参加率アップ方策によりプラス成長に復することは十分可能である。潜在需要を掘り起こすためにはマーケットの変化を先取りする努力と創意工夫が今後一層重要となろう。

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内容について:浜銀総合研究所 調査部
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