Economic View(神奈川・地域) : No.15 介護需要の長期推計に基づく神奈川県内の介護事業の見通しと課題
- 要約
- 浜銀総研では、神奈川県における介護事業を取り巻く環境を長期的な視点から確認するために、2045年までの介護需要(要支援・要介護認定者数)と必要介護職員数の推計を行った。その結果を踏まえると、自治体や事業者は、以下のような課題や影響に留意する必要がある。
(1)神奈川県では他の地域と比べてサービスの受け皿の整備を早いペースで進める必要がある。
(2)事業者においては他地域からの参入による競争環境の激化に注意する必要がある。
(3)生産年齢人口が減少する中で介護需要が急増するため、介護職員の不足が深刻化することが予想される。
(4)県内の一部地域では、長期の事業計画の策定において需要の減少を織り込む必要がある。
(5)需給状況の地域差を踏まえた施設整備の広域的な調整が求められる。