研究員コラム : 割安な日本的「過剰品質」製品は価格設定の適正化を目指せ 城浩明
- 要約
- 品質を重視した日本の製品は、世界的にも高く評価されているといわれている。しかし、そうした日本製品の多くは、品質重視の設計や開発、部品等の調達にかけたコストに見合わない安い価格での販売を余儀なくされているのではないだろうか。これを日本的「過剰品質」と呼びたい。もし、世界的にも高く評価されている理由が、品質と価格が見合っておらずコストパフォーマンスが良いということであるならば、日本製品は、これまでの「過剰品質」に見合うように価格を適正化(値上げ)する余地があることになる。