テーマレポート : 日銀の国債保有が無ければ足元の長期金利は2% 白須光樹
※一部修正しました
- 要約
- ・日本銀行は今後、国債保有額を減少させていくと予想され、長期金利(10年物国債金利)は上昇しやすい環境になると考えられる。
・日本銀行が国債を保有することによる長期金利のリスクプレミアムの下押し効果を推計したところ、1%超との結果が得られた。これを踏まえると、日本銀行の国債保有がゼロの場合の長期金利の水準は足元で2%程度との計算になる。
・日本政府の財政状況を踏まえると、2%の金利水準は高めであり、日本銀行は保有国債の減額について、ゆっくりとしたペースで進めざるを得ないだろう。