景気観測 : 景気観測(米国)2025年1月 FRBは24年12月のFOMCで3会合連続の利下げを決定したものの、パウエル議長は先行きの利下げに慎重姿勢を示す
- 要約
- ・24年12月のISM(米供給管理協会)の製造業景況指数は49.3(11月は48.4)と2か月連続で上昇した。好不調の分かれ目となる50を9か月連続で下回ったものの、9か月ぶりの水準に回復した。
・12月の非農業部門雇用者数は前月比25.6万人の増加と、11月(同21.2万人増)から伸びが拡大した。一方、12月の失業率は4.1%と、11月から0.1%ポイント低下(改善)した。
・11月の実質個人消費は前月比+0.3%と10月の同+0.1%から伸びが加速し、7か月連続で増加した。
・FRBは12月のFOMCで0.25%の利下げを決定した。ただパウエル議長は会見で、「(利下げの)プロセスは新たな段階に入った」と明言。金融引き締めが大幅に緩められたとして「政策金利のさらなる調整を検討する際には、より慎重になることができる」と強調した。